検索

コーヒー豆の保存方法。容器や場所、期間を解説!

  • 投稿日:2020.03.04
  • 特徴別:
  • 産地別:

「コーヒー豆ってどうやって保存すればいいの?」
「コーヒー豆の適切な保存方法を教えてほしい」
今回はそういった方へ向けて、コーヒー豆の保存方法について、保存する容器や場所、期間を説明していきます。この記事を読めば、コーヒー豆のベストな保存方法が分かり、出来るだけ長く美味しいコーヒーを自宅で楽しむことができます。

コーヒー豆のベストな保存方法とは?

コーヒー豆は、密封性の高い容器に入れて冷暗所で保存しましょう。
なぜなら、コーヒー豆は以下の3つの要素で劣化が進んでしまうからです。

・多湿
・酸素
・高温

水分・酸素に触れ、光に当たるとコーヒー豆の風味は損なわれ「酸っぱさ」や「エグ味」が出てくる原因となってしまいます。
ではなぜ上の条件でコーヒー豆の劣化が進んでしまうのでしょうか?

①多湿

コーヒー豆が水分に触れると、コーヒー豆が吸水してしまい酸っぱくなります。
これは「ステイリング」という反応が起こり、コーヒー豆のpH値が低下するためです。
焙煎豆が吸水すると、1日~2日で味に変化が見られ美味しくなくなっていきます。
シンク下などの湿度が高くなる場所にはコーヒー豆を保存しないようにしましょう。

②酸素

コーヒー豆が酸素に触れると、コーヒーの香りや風味が飛んでしまいます。
また、酸素とコーヒー豆の油脂分が反応することでいわゆる「酸化」が起こりますが、これもコーヒーが酸っぱくなってしまう原因です。特にコーヒー豆を粉に挽いてしまうと、酸素に触れる部分が増えるので劣化が早まります。
焙煎豆はコーヒー豆のまま、挽かずに保存するようにしましょう。

③高温

温度が高いところにコーヒー豆を保存すると、コーヒー豆の劣化が早まります。
なぜなら、「ステイリング」や「酸敗」は温度が高いほど進行しやすいからです。
特に、直射日光などに当てると紫外線の影響も相まって劣化がより早くなります。
コーヒー豆を冷暗所で保存した方が良いと説明したのはこのためです。

コーヒー豆を2週間保存する場合

コーヒー豆を2週間以内で飲みきる場合は、密閉できる容器に入れて冷暗所で保存するのが良いでしょう。
2週間ほどであればコーヒー豆の劣化はそれほど進行していないので、美味しく飲むことができます。
ただし、コーヒー豆を粉に挽いてしまった場合は話が別です。
コーヒー粉に挽いた場合は2~3日ではっきり分かるほど味が落ちるので、豆はコーヒーを飲む直前に挽くようにしましょう。

コーヒー豆を3週間以上保存する場合

コーヒー豆を3週間以上保存する場合は、密閉できる容器に入れて冷凍庫で保存するようにしましょう。
温度の低い冷凍庫で保存することによって、コーヒー豆の劣化を遅らせることができるからです。
ただし、冷凍庫から取り出した豆を常温に戻すと一気に吸水してしまいます。
より美味しくコーヒーを楽しみたいのであれば小分けにして、一度に飲む分ずつ保存しておくと良いでしょう。

まとめ:飲む頻度に合わせてコーヒー豆を保存しよう

今回は、コーヒー豆の保存方法について、保存する容器や場所、期間を説明しました。
本記事の要点は、以下の通りです。

・コーヒー豆は密封性の高い容器に入れて冷暗所で保存する
・コーヒー豆は湿気・酸素・高温によって劣化が進行する
・短期間なら冷暗所で、長期間なら冷凍庫で保存する

この記事を参考にして、コーヒー豆のベストな保存方法を把握し、出来るだけ長く美味しいコーヒーを自宅で楽しんでくださいね。

今野直倫

今野直倫

放浪のバリスタ兼WEBライター。
JSFCAコーヒーソムリエ・食品衛生責任者・飲食営業許可取得。

全国各地でカフェを開催。
自家焙煎のコーヒーを焼きたて、挽きたて、淹れたてにこだわって、
お客さんの目の前で一杯一杯ハンドドリップ抽出。

コーヒーの知見を活かしてWEBライターとしても活動中。
自家焙煎やお家カフェの楽しみ方や、役に立つコーヒーの知識をお届けします。