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コーヒー豆を自宅で焙煎しよう!必要な道具・焙煎手順を紹介

  • 投稿日:2021.02.22
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コーヒー好きの方が最終的に行き着くのが、コーヒー豆の自宅焙煎です。私もコーヒー好きが高じて自宅焙煎を始め、ついにはコーヒー屋になってしまいました。今回は、コーヒー豆の自宅焙煎を始めたい方向けに、必要な道具や焙煎手順を紹介します。この記事を参考にして、自宅でコーヒー豆の焙煎を始めましょう。そもそも「コーヒーの焙煎って何?」という方は、以下の記事をご覧ください。
コーヒー豆「焙煎」の意味とは?焙煎によって何が変わるのかを解説!

コーヒー豆を自宅で焙煎!フライパンはどう?

コーヒー豆の自宅焙煎を始める際、まず検討するのがフライパンでしょう。ただ、フライパンでの焙煎はおすすめしません。

コーヒー豆を綺麗に焙煎するためには、フライパンを振り続けなければいけません。フライパンはそれなりに重いので、振り続けると腕を痛めます。

コーヒー豆の焙煎には、焙煎をするために作られた焙煎機を使いましょう。手動式なら1,000円程度の安価な焙煎機もあります。

コーヒー豆の自宅焙煎に必要な道具【基本セット】

コーヒー豆の自宅焙煎に必要な道具は、以下のとおりです。ここでは、最低限必要な基本セットを紹介します。

●ガスコンロ
●手動式焙煎機
●金属製のザル
●軍手
●コーヒー生豆

安価な道具で揃えれば、セットで5,000円もかかりません。まずは手頃な値段の道具で初めてみて、物足りなくなったらグレードアップするのが良いでしょう。

家庭用焙煎機(ホームロースター)の選び方

家庭用で最も安価なタイプは、手網焙煎機です。手網焙煎機は非常に軽量ですが、振り続けなければいけないので腕が疲れます。

少しお金をかけられるのであれば、手回し式焙煎機が良いでしょう。また、今後も自宅焙煎を続けると決めているのであれば、電動式の焙煎機もおすすめです。

コーヒー豆を自宅で焙煎する方法【5ステップ】

コーヒー豆を自宅焙煎する方法は、思っているよりも難しくありません。特別な知識等はなくても、手順どおりに進めればおいしいコーヒー豆が焙煎できます。

基本的な方法は、以下の5ステップです。この記事を見ながら、焙煎してみましょう。

ハンドピック

ハンドピックとは、良い豆と悪い豆を選り分ける作業です。コーヒー生豆の中には、カビているものや、大きさが小さすぎるものなどがあります。

ハンドピックの基準となるのは、色や形、大きさです。変色している豆を取り除き、大きさ・形が均一になるようにコーヒー豆をより分けましょう。

▽関連記事
コーヒー生豆ハンドピックの基準を徹底解説!

焙煎開始

焙煎機にハンドピックしたコーヒー生豆を入れます。ガスコンロに焙煎機をセットして、火にかけましょう。煎りムラができないように、焙煎機を回し(振り)続けてください。

煎り止め

焙煎が進むと、コーヒー豆が爆ぜるタイミングが2回来ます。1回目のハゼを「1ハゼ」、2回目のハゼを「2ハゼ」というので、覚えておきましょう。

コーヒー豆にもよりますが、最初は2ハゼの直後に火を止めるのがおすすめです。酸味が少なく適度な苦味が感じられる「シティロースト」に仕上がります。

コーヒー豆の冷却

火を止めたら軍手をして、焙煎機からコーヒー豆をザルに空けます。そのまま乾燥したところで、30分ほど置いておき粗熱を取りましょう。

火を止めた直後の焙煎機は非常に熱くなっています。軍手を2枚重ねにする、耐熱の手袋を用意するなどした上で、気をつけて扱ってください。

容器で保存

コーヒー豆の熱が取れたら、キャニスターなどの容器に入れて保存します。コーヒー豆は酸素や湿気に弱いので、密閉できる容器がおすすめです。

▽関連記事
コーヒー豆を自宅で焙煎する3つの方法。自分に合った道具を使おう

自宅で焙煎したコーヒー豆をおいしく飲むコツ

自宅で焙煎したコーヒー豆は、焙煎したてなのでおいしいです。ただ、いくつかのポイントを押さえることで、さらに美味しく飲むことができます。

好みに合わせて焙煎する

せっかく自宅で焙煎するのなら、自分の好みに合わせて焙煎しましょう。好きな生産国だったり、焙煎度だったり、自分の好きなように焙煎できます。

特にコーヒー豆は、焙煎度によって大きく味わいが異なります。以下の記事を参考にして、自分に合った焙煎度で煎り止めしてみてください。

焙煎後1ヶ月で飲み切る

自宅焙煎したコーヒー豆は、焙煎後1ヶ月程度を目安に飲み切るようにしましょう。1ヶ月を過ぎると風味が落ちてしまう他、酸っぱさやエグ味が感じられます。

焙煎した豆は飲む直前に挽く

焙煎したコーヒー豆は、飲む直前に挽くようにしましょう。なぜかというと、粉に挽くことによって空気に触れる表面積が増え、劣化のスピードが早くなってしまうからです。

焙煎したコーヒー豆は豆の状態で保存し、なるべく早く飲み切るのがベストです。

自宅焙煎でコスパ良くおいしいコーヒーを飲もう

今回は、コーヒー豆を自宅で焙煎する方法や必要な道具を紹介しました。焙煎と聞くと難しそうに感じますが、実際には特別難しいことはありません。

また、コーヒー焙煎豆よりも生豆で仕入れた方が安く済むので、コストパフォーマンスにも優れています。自宅焙煎で、焙煎したてのコーヒーをコスパ良く楽しみませんか?

今野直倫

今野直倫

放浪のバリスタ兼WEBライター。
JSFCAコーヒーソムリエ・食品衛生責任者・飲食営業許可取得。

全国各地でカフェを開催。
自家焙煎のコーヒーを焼きたて、挽きたて、淹れたてにこだわって、
お客さんの目の前で一杯一杯ハンドドリップ抽出。

コーヒーの知見を活かしてWEBライターとしても活動中。
自家焙煎やお家カフェの楽しみ方や、役に立つコーヒーの知識をお届けします。