寝る前にコーヒーを飲むメリット・デメリット
「寝る前にコーヒーを飲むと眠れなくなる」といわれるのが一般的です。ただし、寝る前にコーヒーを飲むことには、デメリットだけでなくメリットもあります。
寝る前にコーヒーを飲むメリット
コーヒーには、疲労回復効果があります。カフェインに疲労感を軽減する効果がある他、専門家の間でも「筋肉を動かす負荷が減る」という仮説の信憑性は高いようです。
また、コーヒーのアロマにはリラックス効果があることも分かっています。これは、コーヒーのアロマを嗅いだときに、リラックス状態を表すα波が検知されるためです。
疲労感を軽減した上でリラックスできるので、熟睡する助けにもなるでしょう。
寝る前にコーヒーを飲むデメリット
寝る前にコーヒーを飲む際に気をつけなければいけないのは、カフェインです。一般的にいわれているように、カフェインには覚醒効果があります。
また、「カフェイン=眠れなくなる」というイメージが付いることも1つの要因です。実際には効いていないものの、プラシーボ効果で眠れなくなっているのかもしれません。
カフェインを必要以上に意識しないことも、熟睡するためには大切でしょう。
寝る何時間前までにコーヒーを飲むのが良い?
コーヒーは寝る4時間前までに飲んでしまうのが理想です。血中のカフェイン濃度は半減するまでに4時間ほどかかるといわれていて、就寝直前にコーヒーを飲むと30分程度睡眠が短くなるとの報告もあります。
夜12時頃に寝るのであれば、8時以降はコーヒーを飲まないようにしましょう。10時ごろに寝る方であれば、6時までに飲むのが良いですね。
寝る前にコーヒーが飲みたくなったときは?
寝る前にコーヒーが飲みたくなった方には、カフェインレスコーヒーがおすすめです。ただ、「カフェインがないと物足りないのではないか」と思うかもしれません。
最近のカフェインレスコーヒーは質が高く、カフェインレスとわからないほどです。「コーヒーらしさがほしい」という方は、深煎りのコーヒーを選ぶようにしましょう。
まとめ:寝る前はコーヒーの飲み方に気を付けよう
コーヒーにはリラックス効果・疲労回復効果がある一方で、覚醒作用もあります。寝る前には少し飲み方に気を遣って、気持ち良く熟睡できるようにしたいですね。
寝る4時間前を過ぎたら、なるべくコーヒーは控える。飲みたくなってしまった場合は、カフェインレスコーヒーを飲む。など、コーヒーと上手く付き合っていきましょう。
▽出典:
◇SLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術 | 書籍 | ダイヤモンド社
https://www.diamond.co.jp/book/9784478101629.html
◇スタンフォード式 最高の睡眠 | サンマーク出版
https://www.sunmark.co.jp/detail.php?csid=3601-5
◇コーヒーの科学 「おいしさ」はどこで生まれるのか
https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000194917
今野直倫
放浪のバリスタ兼WEBライター。
JSFCAコーヒーソムリエ・食品衛生責任者・飲食営業許可取得。
全国各地でカフェを開催。
自家焙煎のコーヒーを焼きたて、挽きたて、淹れたてにこだわって、
お客さんの目の前で一杯一杯ハンドドリップ抽出。
コーヒーの知見を活かしてWEBライターとしても活動中。
自家焙煎やお家カフェの楽しみ方や、役に立つコーヒーの知識をお届けします。