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焙煎直後のコーヒー豆について徹底解説!

  • 投稿日:2020.05.25
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「コーヒーは新鮮さが大事と言うけど、焙煎直後ってどうなの?」「焙煎直後のコーヒー豆の味わいや保存方法を教えてほしい」今回はそういった方へ向けて、焙煎直後のコーヒー豆について、味わいや保存方法を説明していきます。この記事を読めば、焙煎直後のコーヒー豆について理解が深まり、より美味しくコーヒーを味わうことができるようになりますよ。

コーヒー豆は焙煎直後が美味しい?

「コーヒー豆は鮮度が大事」とよく言いますが、コーヒー豆は焙煎直後が一番美味しいのでしょうか?
焙煎直後というのが、焙煎からどれくらいの期間を指すのかで変わってきますが、少なくとも焙煎した瞬間のコーヒー豆は飲み頃ではありません。
では、なぜ焙煎したばかりのコーヒー豆は飲み頃ではないか、以下で説明します。

焙煎直後のコーヒー粉はよく膨らむ

焙煎直後のコーヒー豆を挽いてコーヒーをドリップすると、コーヒー粉が非常によく膨らみます。
なぜなら、焙煎直後のコーヒー豆はガスを多量に含んでいて、お湯をかけることでコーヒー粉からガスが放出されるからです。
つまりコーヒーをドリップしたときに膨らむのは、新鮮さの証だということもいえます。
ちなみに、このガスは深煎りのコーヒー豆の方が多く含んでおり、浅煎りのコーヒー豆よりも良く膨らみます。

焙煎直後のコーヒーは落ち着いていない味

焙煎直後のコーヒー豆は、時間の経ったコーヒー豆に比べれば十分美味しいのですが、ベストな味とはいえないところがあります。

なぜなら、焙煎したてのコーヒー豆はガスを多量に放出するので、お湯とコーヒーの成分が触れ合うのを邪魔して上手く味わいが抽出できないからです。

具体的にいえば、お湯が成分を抽出しないで通過してしまうので、少々物足りないような薄い味わいや落ち着いていない味わいになります。

「コーヒーは新鮮さが大事」とはいっても、本当の焙煎直後はベストな状態ではないのです。

焙煎直後のコーヒー豆の飲み頃と保存方法

では、焙煎直後のコーヒー豆はいつが飲み頃で、どのように保存すれば良いのでしょうか?

焙煎直後のコーヒー豆の味わいが落ち着いていないとはいえ、逆に焙煎から時間が経ってしまうとコーヒー豆は劣化していきます。

また、焙煎直後のコーヒー豆はガスを多量に含んでいるということもあり、保存方法に気を配ることが大切です。

焙煎後はガス抜きをする

焙煎した直後の豆は、「ガス抜き」を行うためにしばらく放置しておきましょう。

なぜなら、焙煎直後の豆を容器などに保存すると、ガスが放出されて袋がパンパンになり時には破れてしまうことがあるからです。

お家で焙煎したコーヒー豆を保存する場合は、しばらくは完全にフタやチャックを閉めないようにしましょう。

だいたい24時間~48時間でガスが抜けるので、その後はしっかり封をして空気に触れないように保存してください。

焙煎後2~3日後が飲み頃

焙煎から日が経っていないので劣化も進んでおらず、ガスが抜けてきてドリップもしやすい状態になっています。
豆のままで保存してだいたい3週間は美味しく飲めますが、粉に挽いてしまうと1週間ももちません。
焙煎直後はベストではないとはいえやはり鮮度は大事なので、なるべく焙煎したての豆を用意するようにしましょう。

まとめ:焙煎直後から少し経った頃が飲み頃!

今回は、焙煎直後のコーヒー豆について、味わいや保存方法を説明しました。

本記事の要点は、以下の通りです。

・焙煎直後のコーヒー豆は美味しいが味が薄くなったり、落ち着かない味になってしまいがち。
・焙煎直後のコーヒー豆はガスを多量に含んでいるのでガス抜きをするためにしばらく置く。
・コーヒー豆は焙煎から時間が経つと劣化してしまうので焙煎したての豆を用意するのが良い。

この記事を参考にして、焙煎直後のコーヒー豆について理解を深めて、より美味しくコーヒーを味わってくださいね。

今野直倫

今野直倫

放浪のバリスタ兼WEBライター。
JSFCAコーヒーソムリエ・食品衛生責任者・飲食営業許可取得。

全国各地でカフェを開催。
自家焙煎のコーヒーを焼きたて、挽きたて、淹れたてにこだわって、
お客さんの目の前で一杯一杯ハンドドリップ抽出。

コーヒーの知見を活かしてWEBライターとしても活動中。
自家焙煎やお家カフェの楽しみ方や、役に立つコーヒーの知識をお届けします。