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コロンビア生豆「ピンクブルボン」自家焙煎レビュー

  • 投稿日:2020.06.15

この記事は、ライソンの家庭用焙煎機「ホームロースターRT-1」を使って、コロンビア産「ピンクブルボン」の生豆を自家焙煎する手順と、味わいや香りをレビューしています。中深煎り・深煎りでそれぞれ自家焙煎したコーヒー豆の特徴、焙煎豆の風味や味わいをレビューしていきます。自家焙煎をしている方、これから始めようと思っている方は参考にしてください。

コロンビア生豆「ピンクブルボン」の特徴

コロンビア産の「ピンクブルボン」は、レッドブルボンとイエローブルボンの自然交配種で、その名のとおりピンク色に鮮やかに熟すことが知られています。
ピンクブルボンはコーヒーにとっての病気である「さび病」への耐性が強いことが特徴で、大規模なさび病が起きたときに、この品種だけが生き残ったことで発見されました。
レッドブルボンやイエローブルボンなどの栽培品種とは違うカップ特徴を持っており、トロピカルフルーツやピーチ、紅茶のような特徴的なフレーバーを持つコーヒーです。

コロンビア生豆「ピンクブルボン」の自家焙煎手順

お家でコーヒー豆を焙煎する手順は、以下の通りです。

ハンドピックで生豆を選別する

焙煎前にはハンドピックで欠点豆を取り除いておくと、自家焙煎コーヒーをより美味しく楽しむことができます。
なぜなら、形の異なった豆によって焙煎にムラができたり、悪くなった豆によって風味が損なわれたりするからです。
一般的な欠点豆の混入率が20%程度なのに対して、今回焙煎したピンクブルボンの欠点豆はわずか10%程度でした。ピンクブルボンの品質の良さがうかがえますね。

ホームロースター RT-01で焙煎する

焙煎にはホームロースター RT-01を使います。

1. 生豆の量を計る(40〜60g)
2. 生豆を本体に入れる
3. 電源を入れてボタンを押す(MEDI[中煎り]/DARK[深煎り])
4. 約20分で焙煎から冷却まで完了

通常、手回し焙煎機や手網焙煎機では焙煎後にうちわやドライヤーで冷却する必要がありますが、ホームロースター RT-01では冷却まで自動で行われます。
火傷に気をつけて焙煎機から取り出せば、すぐに焙煎したてを飲むことができます。

MEDIの設定で焙煎したピンクブルボンはこれくらいの色合いになります。

DARKの設定で焙煎したピンクブルボンはこれくらいの色合いになります。

焙煎した豆を密閉容器に入れて保存する

焙煎した豆は粗熱を取ったら、密閉できる容器に入れて保存しておきましょう。
また、冷暗所で保管することもコーヒー豆を美味しく保つコツです。

自家焙煎コロンビア生豆「ピンクブルボン」の味わい

焙煎したピンクブルボンを、ハンドドリップで淹れて実際に飲んでみました。

MEDI(中深煎り)の味わい

MEDIの設定で焙煎したピンクブルボンは、クリーンな味わいと華やかな香りが特徴。口に入れた瞬間に果実感のある香りがふわりと口の中に広がります。苦味・酸味ともにマイルドで、果実のような甘みが感じられるとともに、嫌みがなくすっきりした味わいです。

DARK(深煎り)の味わい

DARKの設定で焙煎したピンクブルボンは、コーヒーらしい苦味と飲みやすさが特徴。深煎りのほろ苦さがしっかり感じられます。それでいて、味わいはクリーンで雑味がなく、すっきりしていて飲みやすいです。ピンクブルボン特有の甘味もあります。

まとめ

ピンクブルボンのおすすめの焙煎度合いはMEDIです。MEDIの焙煎度の方がよりピンクブルボンらしい華やかな香りと、果実感の甘味がしっかり感じられます。また、苦味や酸味もマイルドで飲みやすく、香りや甘味を堪能できる焙煎度合いです。

今野直倫

今野直倫

放浪のバリスタ兼WEBライター。
JSFCAコーヒーソムリエ・食品衛生責任者・飲食営業許可取得。

全国各地でカフェを開催。
自家焙煎のコーヒーを焼きたて、挽きたて、淹れたてにこだわって、
お客さんの目の前で一杯一杯ハンドドリップ抽出。

コーヒーの知見を活かしてWEBライターとしても活動中。
自家焙煎やお家カフェの楽しみ方や、役に立つコーヒーの知識をお届けします。