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ベトナム産トイスペシャル・ナチュラルを自家焙煎!

  • 投稿日:2020.07.15

この記事では、ベトナム産「トイスペシャル・ナチュラル」の生豆を自家焙煎する手順と、味わいや香りをレビューしています。自家焙煎をしている方、これから始めようと思っている方は参考にしてください。尚、焙煎機は、ライソンのホームロースターRT-01を使用しました。

トイスペシャル・ナチュラルはどんなコーヒー豆?

ベトナム産の高品質ロブスタ種のコーヒー豆です。
サードウェーブ・コーヒーではアラビカ種が一般的ですが、あえて味と香りの良いロブスタ種を作ってみようと試みたのが、トイ・スペシャル。
今回の「ナチュラル」は、非水洗式で処理された豆です。
ウォッシュド(水洗式)よりも豆本来の味わいを引き出し、豊かな風味を味わえるでしょう。

生豆の外観は?

豆の大きさは中くらいです。
サイズのバラつきが小さく、欠点豆も10%未満と品質は非常に優れていると感じました。
非水洗式のためか、薄皮の付いた豆がかなり多い印象です。

自家焙煎後の豆の状態は?

実際にホームロースターRT-01で自家焙煎してみました。

MEDI(中深煎り)

MIDIではシティローストほどの深さになりました。

DARK(深煎り)

DARKではフルシティローストほどの深さになりました。

焙煎後のチャフ残りが激しいです。
とくにMEDIに残っていて、焙煎後にチャフ取りをしました。
気にならない方はそのままでも問題ありませんが、渋みが出やすいので注意しましょう。

トイスペシャル・ナチュラルの味と感想

焙煎後1日寝かせたトイスペシャル・ナチュラルのコーヒー豆を試飲してみました。
抽出方法はペーパードリップで、下記の手順・条件で抽出しています。

・条件
お湯…90~95℃のカルキ抜きした水道水を160㏄用意
コーヒー豆…16gを中細挽き
抽出方法…ハリオ式ドリッパーを使ったハンドドリップ

・手順
1) カップにお湯を注ぎ、温める
2) カップのお湯を捨てる
3) ハリオ式ドリッパーにフィルターとコーヒー豆入れ、カップにセット
4) 約15~20㏄のお湯をコーヒー粉全体に掛け、30秒蒸らす
5) 「の」の字を書くようにゆっくりお湯を入れて抽出

MIDI(中深煎り)で自家焙煎したトイスペシャル・ナチュラルの味わい

アーモンドのような香ばしい風味と苦み。そして熟したバナナを思わせる甘みが特徴です。
口に含んだ瞬間に苦み、ほどなくして甘みとワインのような芳醇な風味を感じます。
どこか発酵食品のような味わいがあるのは、非水洗式だからでしょうか。
味は全体的に弱め。後味は苦み主体ですが、くどさはありません。
精選処理の違うトイスペシャル・ウォッシュドとは「風味が強く苦み、酸味は弱めのコーヒー」という面では近いものの、印象は全く異なります。

DARK(深煎り)で自家焙煎したトイスペシャル・ナチュラルの味わい

香りが強くなり、コーヒー豆を挽いた段階からバナナのような香りが感じられました。
コクと苦みが強くなっており、飲みごたえがあります。
甘みもしっかりと感じられ、MIDIをそのまま重くしたような印象です。

まとめ

トイスペシャル・ナチュラルは、独特の甘みが面白いコーヒーでした。
MIDIとDARKでは大きく味は変わらず、好みで焙煎深さを変えてみると良いでしょう。
また、水洗式のトイスペシャル・ウォッシュドと飲み比べると、精選方法による違いが顕著に感じられるのでおすすめです。
興味のある方はぜひ2つのコーヒーを飲み比べてみてくださいね。

杉本 直哉

杉本 直哉

コーヒーが好きが高じて喫茶探しや自家焙煎に手を出しているWEBライター。
毎日ハンドドリップでコーヒーを煎れ、おいしさを引き出すため試行錯誤しています。
コーヒーの味の確認や飲み比べでは、
焙煎や抽出条件を合わせて豆ごとの美味しさを感じられるようにしています。