検索

ブラジル産「ギーマ農園イエローブルボン」焙煎レビュー

  • 投稿日:2020.06.01

本記事は、ブラジル産「ギーマ農園イエローブルボン」を家庭で焙煎し、味わった様子を紹介しています。自家焙煎や各国の珈琲豆の特徴を知りたいという方は、参考にしてみてください。尚、焙煎機は、こちらのホームロースターRT-01を使用し、(HARIO V60)にてペーパードリップで淹れました。

ブラジル産「ギーマ農園イエローブルボン」の特徴

ブラジル産「ギーマ農園イエローブルボン」は、農園面積1650haの大農園であるギーマ農園で栽培されています。品質の安定化への取り組みや最高の栽培技術を用いて、最高品質の珈琲を生み出しています。
また、それだけではなく、周辺農家への配慮を常に考え、電気消費や水消費をできる限り減らすことで、環境への配慮も行っています。UTZ認証農園でもあります。

ギーマ農園イエローブルボンの生豆

焙煎手順

ハンドピックで欠点豆を取り除く

欠点豆というのは、通常の豆と異なった形や、色の黒い豆などを指します。
そういった欠点豆が混ざっていると、雑味が出たり、色が悪くなったりします。

焙煎前にハンドピックというほんのひと手間を加えるだけで、より美味しい自家焙煎珈琲を楽しむことができます。
ポイントは、普通の豆と見た目が違うかどうか。
直感的に選別していくと楽にできますよ。

手順とポイントを紹介します。

① 暗めの場所に豆を広げて、三分割にする

② 形や色の違う豆をピックアップする

※両手でリズムよくするとやりやすいです

※抜き取った豆です。

左から、ピーベリー・エレファントビーンズ/貝殻豆・虫食い豆/カビ豆
ブラジル産「ギーマ農園イエローブルボン」の欠点豆は10%ぐらいでした。
※見落としもあるので、焙煎後に改めてハンドピックをすると尚良いです。

ホームロースターRT-01で焙煎する

焙煎は以下の手順で行います。
1. 生豆の量を計る(40~60g)
2. 生豆本体へ入れる
3. 電源を入れ、MEDI or DARKを押す
(MEDIは酸味と苦みを味わえるハイロースト)
(DARKはコクと深い苦みを味わえるシティロースト)
4. 約20分で焙煎→冷却完了
5. 焙煎豆を取り出し、容器等へ

焙煎後、チャフを除去する

焙煎後、保存容器に移す前にザル等で薄皮(チャフ)を落とすと良いです。
薄皮(チャフ)は雑味や色味を落とす原因になるので、ある程度は除去しておきたいですね。
お好みによっては、少し残しておくのも良いと思います。

焙煎後はとても良い香りが辺りを包み込みます。
この香ばしい香りも自家焙煎だからこそ味わえる醍醐味ですね。

MEDI

MEDIの設定で焙煎したギーマ農園イエローブルボンはこれくらいの色合いになります。

DARK

DARKの設定で焙煎したギーマ農園イエローブルボンはこれくらいの色合いになります。

ぺーバードリップで淹れる

中細挽きで淹れました。
(写真はMEDI)
挽いた瞬間、とても良い香りがします。

〇ポイント

ガスの通り道を作るためにも、蒸らしは重要です。
この蒸らしが不十分だと、ガスの通り道がなく、珈琲豆表面から噴き出してしまい、雑味のもととなります。
はじめは少しずつお湯を垂らして、全体に行き渡るようにします。
全体に行き渡らないと、ガスの通り道が作られないので、注意が必要です。

蒸らしのために全体を湿らせた状態

豆の膨らみが、新鮮な豆の証拠。
自家焙煎ならではの楽しみですね。

中心から”の”の字を書くように注ぐ

蒸らしが終われば、中心から”の”の字を書くようにゆっくりと注いでいきましょう。

その後は、全体に行き渡るよう注ぐ

ドリップ完了

ブラジル産「ギーマ農園イエローブルボン」の味わい

MEDI

ほのかに珈琲の良い香りを感じられます。
酸味と苦みのバランスが良く、まとまった味わいで、安定感があります。
酸味自体はフルーティで、優しい苦みですので、飲みやすいでしょう。
飲み口もあっさりしています。

DARK

すっきりとした苦みです。
フルーティな酸味はほぼ感じられず、飲みやすいです。
一般的にイメージされている珈琲に近いのではないでしょうか。
砂糖やミルクを混ぜても、美味しく飲める安定した味わいです。

まとめ

ブラジル産「ギーマ農園イエローブルボン」は、
全体的にバランスが良く、安定した味わいを楽しめる珈琲です。
お菓子などと合わせて楽しむのも良いですね。
是非、ご参考ください。

Kubo

Kubo

勤務していた喫茶店は自家焙煎の店舗であり、試飲をしてレビューをしておりました。
自らもイベントで自家焙煎珈琲の出店や珈琲教室の講師もしておりました。

【経歴】
 喫茶店勤務の後、移動カフェを開業
 自家焙煎珈琲をイベントで出店しておりました。
 現在は、プロコーチおよびWebライターとして活動中