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コーヒー豆のプレミックス・アフターミックスとは?

  • 投稿日:2020.07.01
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  • 産地別:

「ブレンドコーヒーのプレミックス・アフターミックスって何が違うの?」「ブレンドの方法にはどんな種類があるの?」 今回はそういった疑問を抱えている方へ、コーヒー豆のブレンド方法「プレミックス」と「アフターミックス」について詳しく解説していきます。この記事を読めば、プレミックスとアフターミックスの違いが分かり、自分でブレンドをする方はさらにブレンドを作るのが楽しくなりますよ。

コーヒー豆のプレミックス・アフターミックスとは?

コーヒーをブレンドする方法には大きく分けて以下の2種類があります。

・ プレミックス
・ アフターミックス

ここではまず、それぞれの手法の概要や違いを説明します。

プレミックス

プレミックスの「プレ」とは、「プレオープン」「プレビュー」などの「プレ」で、「前」という意味を表します。

つまり、プレミックスとは焙煎する前にコーヒー豆をブレンドするということです。あらかじめブレンドした生豆を合わせて一緒に焙煎します。

まとめて焙煎するので焙煎度が揃いやすく、また焙煎が一回で済むので大量生産に向いている焙煎方法です。ただ、個々の豆に適した焙煎が難しいというデメリットもあります。

アフターミックス

アフターミックスとは、「アフター」という言葉のとおりそれぞれの豆を焙煎した後でブレンドする方法です。

それぞれの豆に合った焙煎をすることができるので、それぞれの豆の個性を最大限引き出すことができます。

一方で、それぞれ別々に焙煎しなければいけないので手間がかかるため、個人店や趣味で焙煎する場合の少量生産向きです。

実際にコーヒー豆をプレミックス・アフターミックスして比べてみた

実際にブレンドコーヒーをプレミックス・アフターミックスでブレンドしてみました。

画像の左側がプレミックス、右側がアフターミックスです。プレミックスの方が焙煎度は揃っており、アフターミックスはムラになっているのが分かるかと思います。

実際に、プレミックス・アフターミックスを飲み比べてみました。

やはり、プレミックスはまとまりがあり、まろやかな味わいです。逆にいえば、やや風味が平坦な印象があるともいえます。

一方、アフターミックスはそれぞれの豆の主張が全面に出ている印象です。豆ごとに適した焙煎ができるため個性が出やすいのでしょう。

プレミックスは焙煎度がほぼ揃うので比較的失敗しにくいですが、アフターミックスは豆の個性を把握した上でのブレンドが必須なのでまとめるのに苦労するかもしれません。

ただ、それもブレンドの醍醐味ではあるので、色々な焙煎度で煎ってみて組み合わせを工夫してみてくださいね。

プレミックス・アフターミックスでコーヒー豆の焙煎を試してみよう!

今回は、コーヒー豆のブレンド方法「プレミックス」と「アフターミックス」について解説してきました。

本記事の要点は、以下のとおりです。

・ プレミックスとは、コーヒーの生豆をあらかじめブレンドしてから焙煎する方法。
・ アフターミックスとは、それぞれのコーヒー豆を焙煎した後でブレンドする方法
・ プレミックスは手間がかからないが、コーヒー豆それぞれの個性を引き出しにくい
・ アフターミックスは手間がかかるが、コーヒー豆それぞれの個性を引き出しやすい

この記事を参考にして、プレミックスとアフターミックスの違いを把握し、ブレンドコーヒー作りをさらに楽しんでみてくださいね。

今野直倫

今野直倫

放浪のバリスタ兼WEBライター。
JSFCAコーヒーソムリエ・食品衛生責任者・飲食営業許可取得。

全国各地でカフェを開催。
自家焙煎のコーヒーを焼きたて、挽きたて、淹れたてにこだわって、
お客さんの目の前で一杯一杯ハンドドリップ抽出。

コーヒーの知見を活かしてWEBライターとしても活動中。
自家焙煎やお家カフェの楽しみ方や、役に立つコーヒーの知識をお届けします。